僕はプライドが高い人間です。
みなさんはどうですか?
プライドの高い僕ですが、プライドは本当に邪魔です。
いろんな場面で、プライドが僕の邪魔をしていると感じます。
そう、高いプライドはいらないとわかっているんです。
でも、それを直すことができず、ここまで悩み続けてきました。
プライドのおかげで、苦しいことばかり。
しかし、嘆いていても仕方がないと思い、一度時間を割いて向き合ってみることにしました。
ということで、今回は、邪魔なプライドの正体を暴くべく、プライドが高い人の特徴、心理、原因、そして直し方について、自分自身のことを踏まえながら書きます。
目次
プライドが高い僕の特徴
プライドが高い人って、どんな人なんでしょうか?
僕はまず、プライドが高いと思っている自分のことを振り返りながら、まずはプライドが高い人の特徴についてまとめてみることにしました。
改めて書き出してみると、「これって人として最低だな・・・」と思うこともありました。
でも、正直に書きます。
まずはそういう自分を認めて、そこからどうすべきか考える必要があると思うからです。
笑われることが嫌い
プライドの高い僕は、人に笑われることがすごく苦手です。
自分のことを笑われると、バカにされているような、下に見られているような気分になり、ムッとします。
それが冗談っぽくても、イラっとしてしまいます。
でも、実は、自分の自虐ネタを話して人を笑わせることは好きなんです。
僕は関西人だから、自分が話したことによって人を笑わすことができたら、すごく嬉しい気持ちになります。
人に笑われるのが嫌いなのに、自分をネタにして人を笑わせることは好き。
矛盾しているように見えますよね?
でも、違いがあるんです。
自分が狙って笑いを誘うために話すことは、自分がそのこと(自分の弱さや失敗談)を受け入れた上で提供しているから、許容できる。
でも、自分が思ってもいなかったことを不意に突かれて笑われることには耐えられないのです。
たぶん、自分でもわかっているけど、受け入れられていないことを人に見透かされているということに対する恐怖心や羞恥心が働くのだと思います。
集団の中の「名もない一人」になるのが苦手
僕は、大人数の中にいるのが苦手だな、と感じることが多々。
なんでだろう?と考えていたんですが、おそらく、多くの人の中にいて自分が埋もれてしまうのが嫌なんだと思います。
プライドの高い僕は、自分を特別視して欲しい、他の人より優れていると思われたい、という気持ちが心の奥底に。
そのため、大人数の中に入って、自分も「大勢の中の一人」になるのが耐えられないのです。
昔から、大人数よりも少人数でいる方が心地いいと思うことが多かったんですが、きっとそれは少人数の方が競合が少なくて、自分の価値を感じやすいから。
そういう心理なんだということに気がつきました。
相手を下に見る
僕は相手のことを下に見ていると気づくときがあります。
自分より勉強ができない、スポーツが下手、顔がよくない、服装がダサい。
そんなことを思ってしまい、そんな人のことを自分より下だと無意識に思ってしまいます。
人を下に見るなんて最低だ、ということは頭ではわかっているんです。
でも、そんな感情がどうしても沸いてくるんです。
これもプライドが高い人の特徴ではないかと思います。
アドバイスを素直に聞けない
プライドが高い人は、人のアドバイスを素直に聞くことができません。
人から「こうした方が良いよ」と言われると、
「そんなことわかってるよ。」
とか
「上から言うなよ。」
というようなマイナスの気持ちが頭を占拠して、素直に受け入れることができないのです。
これは、アドバイスされるということは自分がその人より劣っていることになる、と感じてしまうことが原因ではないかと思います。
そんな自分を受け入れることが難しいし、受け入れたくないというのが、プライドの高い人の気持ち。
アドバイスを受け入れないと成長できないと、これまた頭では理解できるんですが、なかなかできないのです。
嫉妬心が強い
僕は人に対して嫉妬することが多いです。
「あんなに早く走れて羨ましい。」
「そんなに勉強してないのに、あの子はテストの点数がいい。その能力が欲しい。」
小さい頃からそんなことを思っていた記憶があります。
嫉妬する気持ちは、人より劣っている状態が嫌でしかたがないという強い負けず嫌いの気持ちから来ているのではないかと考えています。
プライドの高い人は嫉妬心も強いと僕は思います。
プライドが高い人の心の奥底
さて、ここまではプライドの高い人の特徴について、自分のことを絡めながら書きました。
上のような特徴のある「プライドの高い人」ですが、僕たちにはどういう心理が働いているのでしょうか?
なんでそんな考え方になるのか、という根本的な部分ですね。
それを知ることも、プライドの高さを改善するのに大切なことだと僕は思います。
ということで、プライドの高い人たちの心の奥底に眠っている感情について考えてみました。
自分は特別だと思っている
プライドの高い僕の心の中を覗くと、自分のことを特別な存在だと思っているフシがあることに気づきました。
「自分は他の人とは違うんだ。」
どこかそんなことを思ってしまっているのです。
特別だから、助けてもらって当たり前。
チヤホヤされるべきだし、チヤホヤされるのが普通。
心の奥底ではそんなことを思っているのです。
だから、「プライドが高い人の特徴」のところでも書いたとおり、集団の中に埋もれて周りと同じ一員になるのを嫌う。
自分は普通ではない、と思っているからこそ、そんな風に反応してしまうのでしょう。
認めて欲しい
常に誰かに認めて欲しいと思っています。
これは「自分を特別な存在だと思っている」に引っ付いている気持ちかもしれません。
「自分はすごいだろ?」
「能力があって、人と違うだろ?」
そんなことを周りの人に認めてもらいたいという心理なのです。
だから、自分よりすごい人に出会ったとき、受け入れられずに拒否反応を起こし、それが嫉妬心に変わっているのだと思います。
プライドが高くなる原因
プライドが高い人の特徴と、心の奥底にある心理について触れてきました。
それでは、なぜプライドが高くなるのでしょうか?
なぜ上で書いたような特徴や心理が働くのでしょうか?
その原因について考えてみることに。
プライドが高い自分を直すための鍵が、きっとここにあります。
周りからチヤホヤされ過ぎた
僕は、子どものときに周りからすごく可愛がられ、チヤホヤされていました。
保育園に通っていたときからチヤホヤされていた記憶があります。
同じ保育園に通う他の園児から、なぜか特別に大切にされていた記憶があるのです。
保護者向けに行う劇の主役をさせてもらったり、普段の遊びでもなぜか良いポジションにいさせてもらっていました。
小学校に入ってからも、それが続きます。
僕は学校の勉強ができる方で、学年でもトップでした。
だから周りからは一目置かれていたし、「頭が良い〇〇くん(僕の名前)」ということで周りの大人からも認識されていたのです。
さらに、自分では言いづらいのですが、容姿もよく褒められていました。
「かっこいい」とか「可愛い」とか。
そんなことをよく言われていたのです。
容姿については、大学時代までそんな良い評価が続きました。
こんな経験を積み重ねてきたため、どこか「自分はチヤホヤされるのが普通」という風になっているのです。
だから、自分のことが特別視されなかったり、相手の方が上だと感じてしまうと、違和感しかなく、受け入れられない。
そんな状態になってしまっているのが、プライドが高い大きな原因だと考えています。
他の人からすると、すごく恵まれた人生だし、「ざまあみろ!」と思われるかもしれません。
でも、僕はそれが原因で苦しんでいます。
自信がない
プライドが高い人は自信がない人だ、とよく言われます。
当人の僕がどう思っているかというと、完全に同意です。
僕は自分に自信がありません。
自分が空っぽな人間に感じます。
それはなぜか。
その原因は、上で書いた「チヤホヤされ過ぎた」というところにあるような気がしています。
ずっとチヤホヤされて周りから守られてきた僕は、自分に特別な能力がなくても生きてこられたという感覚があります。
周りから守られてきたから生きてこられた、という方が近いかもしれません。
つまり、自分には何もなく、ただただ守られてきたような気持ちなのです。
それを強く感じたのは、社会人になってから。
子どもの頃からずっと褒められてきた「学校の勉強ができる」ということと、「容姿がいい」ということが、社会人には全く必要ないということに気がついたのです。
会社に入ると、学歴は明らかに自分よりも下なのに、仕事は僕よりもずっとできるという人に何人も出会いました。
容姿なんて、ホントに関係ありません。
これには愕然としました。
自分が褒められてきたものが、もう必要ないのです。
そして、自分には、本当に必要な他の能力が全く備わっていないのです。
本当に凹みました。
それなのに、社会人になっても、周りの人に守られている感覚があるのです。
いえ、実際にみんな「弱い僕」に気を遣って、守ってくれていました。
そんな自分が情けなく、さらに自信を喪失していくのです。
そして、弱い自分を知られるのが怖くなっていきます。
弱くてちっぽけな自分を隠そうと、わからないことがあってもわかるフリをしたり、カッコつけたりするのです。
それがまさにプライドです。
プライドが高い自分を直す方法
プライドが高くて良いことなんて何もないです。
僕はそれを自分の人生で感じています。
だから直したい。
ずっとそう思っていました。
でも、なんとなく直すことはできない、と決めつけていたのです。
しかし、このままでいいわけがありません。
人生は続いていきます。
ということで、今回は時間を割いて、じっくり前向きに直す方法を考えてみました。
「わからない」と言うゲームをする
プライドの高い僕は、何か質問をされたことに対してわからないとき、わかったフリをしてしまう傾向があります。
わからない=恥ずかしい
わからない=ダメ
そんな考え方が染み付いているのです。
そこで考えたのが、わからないことに対して1日に何回「わからない」と言えるか、というゲームをすることです。
一旦、「わからない=恥ずかしい」とかいうことは横に置いておいて、ただただ「わからない」という返事をすることだけを考えます。
なんでこんなことをしようと思ったかというと、思考と感情を分けられるのではないか?と思ったからです。
「わからない」と「恥ずかしい」を引き離したいのです。
わからないことは悪いことではない、ということは自分でも理解できているんです。
でも、反射的に「悪いこと」と思ってしまうクセがあります。
クセにはクセを、ということで、「わからないということを感情なしで言うクセをつける」ために、このゲームを考えました。
要は、慣れてしまえばどうってことなくなるんじゃないか、ということなんです。
僕は今、実は海外に住んでいるんですが、外国人が話す英語がわからなくても知ったかフリをしてしまいガチ。
でも、最近はこのゲームを意識することで、別に恥ずかしい気持ちにもならずに、「わからない」と言えるようになってきました。
効果があるように思います。
自分には価値があると何度も唱える
プライドの高い原因として、「自信がない」ということを書きました。
何も特別なことができない自分。
自分には価値があるのか?
そんな気持ちがずっと根底にありました。
そんな自分が嫌で、自信がありません。
それを周りの人に悟られたくなくて、自分を良いように見せて、自分自身を守るのです。
自分の価値がわからない→自信がない→プライドが高いという風に繋がっているのだと思います。
でも、以前書いた記事の中でも触れた通り、人には必ず価値があるんです。
何もできなくたって、価値は変わらずあるんです。
それを思うと、別に何もできないことが周りの人に知られたところで、別に大したことではない。
そのはずなんです。
でも、自分を守ろうとするクセは長年の蓄積でなかなか取れません。
なので、プライドが邪魔しそうになったとき、「わからないと言うゲームをする」と同じように、「自分には価値がある。大丈夫。」と心の中で言うのです。
この習慣が続けば、きっと少しずつ「自信のなさ」が消えていくのでは?と考えています。
まとめ
今回は僕がずっと悩んでいた邪魔なプライドを捨てる方法についてまとめました。
長年かけて作り上げられてきたこの邪魔なプライドは、そう簡単に消えないかもしれません。
でも、放っておいたら、絶対に直らないです。
なので、希望がある限り、僕は向き合うべき